TOEFLと他の検定とのレベル比較

 

さて、こうした英語検定で気になるのが、他の検定とのレベルの比較ということになるでしょう。サイトにはいろいろな換算するための方式が挙げられていますが、だいたい目安を言っておくと、TOEFL-ITPスコアが443~480点くらいで英検2級のギリギリ合格レベルになるようです。これは、セクション2の文法理解力に結構依存していて、文法認知力のレベルが高い人なら比較的高スコアになるからです。

 

TOEFL-ITPとは、過去に出題された公式TOEFL問題を使った「聴く・読む」の2技能を測定するための団体向けテストプログラムです。TOEICの500は取れる可能性がありますが、TOEFL-ITPで500なら、英検の2級よりも上位の位置となるでしょう。550点レベルになると、それでもセクション2の影響がありますが、英検の準1級レベルにはなっていると思います。

 

一応TOEFL-ITPで550点なら英検準1級としておいてもいいのですが、実際には英検準1級の人がTOEFL-ITPで550点に達することは少ないようです。あえて言えば530+αというところでしょうか。

 

こうした特典については、現実面としてやはりTOEFL-ITPに特化した学習をすることで、それ以上の成績になることがあります。

 

日本人学習者においては、TOEFL-ITP550では、リスニング、リーディングで53~54点、セクション2が56~58点という得点獲得を目指します。ただし、TOEFL-ITPテキストだとスコアリングが本物と全て整合するというわけではないので、汎用としておき、目標の得点率を目指せばいいでしょう。

 

リスニング53~54問中、多くはPartAの短会話で稼ぐのがポイントです。文法は大学生協等にセクション2対策はいろいろあるはずです。とにかく練習量がものを言います。リーディングは語彙難度や文の複雑さという点から、リスニングより強敵です。